お尻が痛くてウンチができない子供|肛門を温めと痛みが和らぐ
子供がウンチをするときに辛そうにしていたり、ウンチに血が混じってしまうことがあります。ウンチが硬くなってしまい、肛門が強く刺激されたり、傷をつけられたりしています。
すると、激しい痛みが発生したり、出血してしまいます。肛門に付いた傷はすぐに治らないため、ウンチをするたびに強い痛みが発生します。
もし、痛みでウンチが出せないようであれば、まずは小児科を受診して、浣腸などで硬くなったウンチを出してもらいましょう。肛門が硬いウンチで塞がれている間は、対策の効果がなかなか出ませんからね。
また、出血しているときは、肛門に軟膏を塗ってあげて傷を治してあげてください。ちなみに、傷は肛門の中にあるので、注入軟膏や座薬で治療します。小児科を受診すれば処方してもらえると思います。
併せて硬いウンチを柔らかくする対策を取ることが欠かせません。ウンチが硬ければ、また出すときに肛門に刺激を与え、傷を広げてしまいますからね。
ウンチが硬くなる原因
ウンチの硬さには、腸の動きが大きく影響しています。ウンチは腸の中にいるときに、水分が吸収されます。腸の動きが正常であれば、水分が吸収されて硬すぎず柔らかすぎず、バナナくらいの硬さになります。
しかし、腸の動きが低下してしまうと、ウンチが腸の中に留まる時間が長くなり、水分が吸収されすぎてしまい、カチカチ、コロコロウンチになってしまいます。
つまり、ウンチが硬くお尻を痛がる子の腸の動きは、鈍くなっていることが多いです。では、どうしたら腸の動きを活発にできるのでしょうか?
腸の動きを活発にしてウンチを柔らかくする方法
腸の動きに大きな影響を与えているのが食べ物です。食べ物の中には、腸を刺激して動きを活発にしてくれるもの、腸内環境を整えて腸の動きを活発にするものがあります。
キャベツやゴボウなど野菜に含まれる食物繊維が、お通じ改善には良いというのは多くの人が知っている思います。野菜に含まれる食物繊維は、水を含むと大きく膨らむので腸を刺激して、動きを活発にすることができるからです。
ただ、意外と知られていないですが野菜ばかりでは、ウンチを硬くしてしまう可能性もあります。野菜などに含まれる食物繊維は水に溶けず、硬いです。なので、しっかり水分を取らせて、次に説明するもう一種類の食物繊維を食べさせないといけません。
もう一種類の食物繊維は、海藻類や果物に含まれている食物繊維です。こっちの食物繊維は、水に溶けてゼリー状になるのでウンチを柔らかくする働きがあります。
野菜、海藻類、果物といろいろな食べ物から、2種類の食物繊維を食べさせてください。
お腹の中には、善玉菌、悪玉菌という腸内細菌が住んでいます。善玉菌は、腸内環境を整えて、腸の動きを活発にしてくれます。悪玉菌は腸内環境を乱し、腸の動きを鈍くさせます。
善玉菌は、ヨーグルトや漬物、味噌などの発酵食品に多く含まれています。食べ物から善玉菌を取ることでも、腸内環境を整えることができます。ただ、食べ物から取った善玉菌は、お腹の中で長生きできないので、毎日食べさせてください。
腸の動きを活発にして、ウンチを柔らかくしてくれる食べ物については、こちらの記事に細かく書いてあるので、良かったら見てみて下さい。
”の”の字マッサージをしてあげると、腸の動きが活発になります。簡単にできるので今日からでもやってあげてください。このマッサージは、大人にも効果があります。
まず、お子さんを仰向けに寝かせます。ママ、パパの手のひらをおへその下に置いて、おへそを中心にひらがなの”の”を描くようにの撫でてあげてください。このとき揉む必要はなく、優しし撫でるだけです。
これだけで、腸が刺激され、動きが活発になります。また、ママやパパに撫でてもらうことで、子供がリラックスして、便が出やすくなる効果も期待できます。寝る前に、布団の上でマッサージしてあげるのが良いと思います。
お尻の痛みを和らげる方法
排便時の痛みを和らげるには、肛門付近を温めてあげると良いです。肛門付近の皮膚が柔らかくなり、伸びやすくなるため、痛みが発生しにくくなります。
排便する前に、洗面器などにお湯を溜めて、そこにお尻を入れて温めてあげてください。 また、パパやママの指にベビーオイル(オリーブオイルでも可)をつけて、肛門周辺を優しくマッサージしてあげるのも効果的です。