子供の硬いウンチを柔らかくするには?|食事が一番大切です
コロコロした硬いウンチになってしまうのは、腸の動きが低下していることが原因です。お腹の中で作られたばかりのウンチは、水分の多いビチャビチャな状態です。そのウンチが腸の中を通る間に、水分が吸収されて少しずつ固まっていきます。
腸がしっかり動いていれば、丁度良い硬さ(バナナくらい)のウンチになって出て行きます。しかし、腸の動きが低下していると、お腹の中に留まる時間が長くなるので、必要以上に水分が吸収されて硬くなります。
さらに水分が吸収されると、ボロボロと崩れてしまい、ウサギの糞のようなコロコロウンチになってしまいます。
腸の動きを活発にするには、食事に気をつけることが大切
腸の動きを活発にしてくれる食べ物はいくつかあるので、お子さんの体質や好き嫌いなどに合わせて、いろいろ試してみてください。
食物繊維には2種類あることを知っていますか?1つは、野菜や根菜類、芋類、豆類に多く含まれている不溶性食物繊維です。もう1つは、海藻類や果物に多く含まれている水溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維
水に溶けずに、水を含むと何倍にも膨らみます。そのため、不溶性食物繊維を食べさせるとウンチの量が増えます。大きくなったウンチは、腸を刺激して、動きを活発にしてくれます。
ただし、不溶性食物繊維ばかり食べさせていると、逆にウンチが硬くなってしまいます。しっかりと水分と次に説明する水溶性食物繊維を一緒に食べさせてください。
水溶性食物繊維
水に溶けてゼリー状になります。ウンチに含まれると、ウンチの水分量が増えるので、柔らかく、すべりの良いウンチになります。
この2種類の食物繊維をバランスよく食べさせることが効果的です。野菜(不溶性食物繊維)で大腸の動きを活発にして、海草や果物(水溶性食物繊維)でウンチを柔らかくします。
野菜は色々な料理で食べさせることができるので、海草類を意識して料理に加えると、2種類の食物繊維をバランスよく食べさせることができると思います。
お腹(腸)の中には、100種類以上の腸内細菌が住んでいます。その中には、腸の動きを良くする善玉菌と逆に鈍らせる悪玉菌がいます。つまり、腸内に住んでいる善玉菌を増やしてあげることが重要です。
善玉菌は、ヨーグルトや漬物、味噌などの発酵食品に多く含まれています。ただし、食べ物に含まれている善玉菌は、腸の中に留まることがなかなかできません。胃を通るときにほとんどが死滅してしまい、腸からは異物と見なされて、すぐに排泄されてしまいます。
なので、効果を持続されるためには、毎日食べさせることが必要です。毎日、腸に善玉菌を送り続けることで、腸の動きが活発になってきます。
善玉菌を増やす方法は、食べ物から新しい善玉菌を取る方法だけでなく、すでに腸の中にいる善玉菌を増やす方法があります。すでに腸内に住んでいるので胃を通ることもなく、腸から異物と見なされることもないので、効率良く善玉菌を増やすことが出来ます。
腸内の善玉菌を増やすには、善玉菌の好物を食べることです。腸内細菌は、私達が食べたものをエサとして活動しているのですが、善玉菌は玉ねぎやバナナ、牛乳などに含まれているオリゴ糖が大好物。
オリゴ糖を食べた善玉菌は、元気になります。さらに、悪玉菌もやっつけてくれるので、腸の動きはどんどん活発になります。ただ、オリゴ糖は食べ物に含まれている量がほんのわずかです。なので、食べ物だけで十分な量を取るのは難しいです。
特に小さなお子さんは、食べる量が少なかったり、好き嫌いもあると思うので難しいと思います。そこで、便利なのがオリゴ糖製品です。スプーン一杯程度のオリゴ糖を砂糖の代わりとして、料理やヨーグルト、飲み物に入れるだけで簡単に食べさせることができます。